あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

高校時代の先生

高校の同窓会ホームページというのがあり、それを久しぶりに見たら、理科の先生がお亡くなりになられたことが掲示板に載っていました。もう1年以上も前に・・・。

私が高校を卒業してからずいぶん経ち、先生の顔や名前もずいぶん忘れてしまいましたが、この先生はとても印象に残っています。それは、いつも、初夏になると授業を休まれるからです。なぜかと言うと、鮎釣りが解禁になるからです。先生はいつもその季節になると、「鮎釣りに行くから」と悪びれることなく授業を休み、そのおかげで自主勉強の時間になったり、代わりの先生が教えたりしていたように思います。今の時代に、そのようなことをしたら、たいへんなことになりそうですが、当時は、まだまだのんびりした平和な時代だったんですね。修学旅行では、先生達が酔っ払って大騒ぎした挙げ句に生徒をぶん殴ったり、生徒は生徒で、ちょっと弱そうな先生をからかったり、授業をサボりまくったり、もうお互いやりたい放題でした。今なら、すぐに新聞沙汰でしょうけど、当時は、皆、ケロっとしていました。

その理科の先生が教えてくださったことで一つだけ覚えているのが、「僕がここからそこまで移動するでしょ。そうすると、ずっと止まっている時よりも少し若くなるんだよ」と、動作を交えて話していたことです。当時は、なんのことかわかりませんでしたが、それはアインシュタイン特殊相対性理論のことを面白おかしく話していたんだなぁということが後でわかりました。ただ、特殊相対性理論で予言していること(そして、それは後に実証されるのですが。アインシュタインが天才と言われる理由の一つは、その対象とする物理現象があまりに壮大過ぎて実験が出来なかったため、頭の中でそのような実験を行い(思考実験)、理論を組み立てたこと、そして、その理論が実験で確認できるほどに技術が進んでから正しいと実証されことによります)は、光速に近い速度で移動していないと、ほとんど変化は起きません。先生は、そのような物理現象に興味を持たせようと思って面白く話したんでしょうね。

理科の先生としては、良かったかどうかわかりませんが、仕事は二の次で、とにかく自分のやりたいことをやるという生き方は、誰もが憧れながら、たいていは、そうする勇気が無くて出来ないものでしょう。特に自分が社会人になってからは、時々その先生を「すごいなぁ」と思い出します。もし、そういう人生を貫かれたら、それはそれでたいへんなこともいっぱいあったでしょうけど幸せだったでしょうね。先生のご冥福をお祈りします。