なぜこの本をチョイスしたのか忘れてしまいましたが・・・。きっと、面白そうだと思って買ったんでしょうね。
この本はモーゼの十戒をテーマとした10の短編から成り立っています。元銀行員だったという作者だけに、銀行が舞台になっている話がほとんどです。
ダメダメ社員の失敗をユーモラスな物語にしていますが、そこには面白さだけではなく、サラリーマンの悲哀みたいなものもあり、同じサラリーマンとしては、「ハッハッハッ」と笑ってばかりはいられないなぁという気もします。
あとがきを読むと、江上さんは銀行内では異端児であり、それはお客様のためにという信念を常に持っていたためだったからとのこと。小説の中では、厳しいノルマに追われ、それを達成するための不正や銀行の癒着など、異端児であったというだけに銀行の闇の部分が描かれています。
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