ここ数日、「檀太郎」で検索して、こちらのブログにたどり着く方が200人近くいらっしゃったようなので、「ナニゴト?」と不思議に思っていました。この前の日曜日に、TOKYO FM「パナソニック メロディアス ライブラリー」で、小川洋子さんが、檀一雄さんの「美味放浪記」を紹介したからかなぁと思いましたが、特にその番組の中でご子息の檀太郎さんについて多くは触れられていませんでしたし。なんでだろう?と思っていました。
で、いろいろ検索していてわかったのは、5月18日が「花逢忌(かおうき)」だったんですね。花逢忌というのは檀一雄さんを偲ぶ会です。辞世の句となった「モガリ笛 幾夜もがらせ 花二逢はん」と刻まれた石碑が、檀さんが晩年を過ごした能古島にあるのですが、そこで毎年5月に行われている会だそうです。能古島には、現在、檀太郎さんがお住まいになっていて、この花逢忌にも出席されたそうで、その関係で、このブログへアクセスする方が増えたようです(当日の様子)。ちょっと面白いのは、「檀太郎」ではなく「壇太郎」と間違えて検索した方がかなりの数いらっしゃったことで、これは間違いなく壇蜜さんの影響が大きいのだろうなぁと。「壇」は祭壇とか、どちらかというと厳かな雰囲気のある文字ですが、「檀」のほうは、「まゆみ」という木の名前です。でも、檀家(だんか)とかも言いますので、どちらも宗教的な意味で使われていて、やはり紛らわしいですね。
因みに、俳句の意味について検索してみると、学習院大学の田中先生という方が以下のように書いていらっしゃいます。
もがり笛(虎落笛)は、冬の寒風がビルや柵、垣根などに吹きつけて、笛のような音を出すことをいいます。ピーピー鳴ってそれは耳を聾するような音です。「もがる」は、逆らうとかゆするとかの意味合いで使われます。
この句は、幾晩も虎落笛が襲ってきて困ったことだがそのうちに必ず春がやってきて桜が咲くことでしょう。この苦しみはそんなに続くものではない、春はもうすぐそこまで来ていると詠っています。
この句について、娘の檀ふみさんが少し触れているものが見つかりました。檀一雄さんの小説からではわからない人物像もうかがい知ることができて、なかなか面白いですよ(こちら)。
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