椎名さんのエッセイは、たまにものすごく読みたくなります。このエッセイでは、誰もが何となく感じているようなことを深く掘り下げて面白おかしく描かれていて、時には「スルドイ!」と思ったり、「クダラナイなぁ・・・」と思ったり。仕事帰りに読む本としては最高です。電車の中で思わず、「フフッ」とか薄気味悪く笑ってしまうので注意しないといけません。タイトルである「ひるめしのもんだい」は、昼食に何を食べようと、適当なお店を探して歩いていて、いろいろ考えた挙句、結局ははじめにここにしようと思ったお店が良かったなぁということになったけど、その時には、そのお店から随分離れたところまで来てしまっているというような例も挙げられていて、「あ~、あるある!」と激しく共感してしまいます。もう20年ほど前に書かれたエッセイですが、今の世の中を予見するようなことも書かれていたりして、面白いだけではなく、その観察眼とそれを的確に表現する力はスゴイなぁと感心します。
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