あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

安達千夏さんの「モルヒネ」を読みました

以前、とても話題になった本らしく、ブックオフにも特設コーナーみたいなところに置いてあったので買ってみました。読み終わってから、この本のレビューを見てみたところ、賛否両論のようですけど、圧倒的に否のほうが多いようです。実は私も否のほうです。内容は、主人公の女性のもとに昔の恋人がひょっこり現れるのですが、彼の余命が3ヶ月だということがわかり、それから今の婚約者に対する気持ちが揺れ動いて・・・というものです。なんで否かというと、読みづらいということが大きいです。普通、会話は「」の中に書きますが、「」の中に入っていない会話もあったりして、誰がそれを話しているのかがよくわからないのです。それから、会話がブッキラボウというか、とても短いセンテンスすぎて、その会話から何を読み取ればよいのかがすぐには理解できません。きっと前後の会話から察すればいいのでしょうけど、こちらは仕事帰りの疲れた頭で読んでいるので、いちいち「えぇっと、この前の会話が彼女のセリフで、その後が彼のセリフだから、あぁ、このセリフは彼女のセリフで、それで、彼女の生い立ちを考えると、あぁ、こういうことを言いたいんだな」なんて考えながら読む気はおきず、そのまま「まぁ、よくわかんないけど、先に進もう」とどんどん読み飛ばしてしまい、結局、全体的にボンヤリした印象の小説になってしまいました。

実際の会話なんて、身近な人ほど、この小説のように、短い言葉のやり取りで完結してしまうのかもしれませんので、そういう意味ではリアルに表現されていると言えるのかもしれませんが、読者は、それほど彼らを身近な存在に感じられるほど彼らの情報を与えられているわけではないので、読者に、その短い会話に含まれる様々な情報を読み取ってよねというのはちょっと不親切なように思いました。もう一回読むと、また違った印象になるようにも思いますが。

 

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モルヒネ