小学生の弱小サッカーチームが、新しい監督との出会いによって強いチームへと成長していく話です。私も中学、高校とサッカーをやっていたので、この本を読んで、いろいろなことを思い出しました。この本の中では、子供達に厳しく指導する監督が登場しますが、私の隣の中学にもそういう監督がいて、見ていてカワイソウになるぐらい厳しく、試合中に選手を呼びつけてビンタしたり、罰としてグラウンドを何十分も走らされたりしていました。その厳しさのおかげか、その中学は神奈川県大会で優勝したり、のちにJリーガーになった選手もいました。一方、私の中学の顧問はサッカーをほとんど知らない人でしたので、あまり指導された記憶がありません。が、その隣の中学と試合するときは、なぜか対抗意識を燃やして、我々も試合に負けた後、グラウンドの周りを何十分も走らされたりしていました。この本でも、負けた罰としてグラウンドも周りを試合後に走らせる話が出てきますが、どうも昔から変わらないようですね。
この本では、子供達の自主性を尊重する監督に変わってから、子供達のプレイが良くなりチーム状態も良くなっていきます。小説だからと言ってしまえばそれまでなのですが、小学生ぐらいだと指導者によって、そういうことはありそうですよね。まだまだいろんなことを吸収する力がありますから。
さわやかなスポーツ小説ですが、私にとっては、忘れていた記憶を呼び戻す小説でもありました。
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