あれこれと

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坂口安吾さんの「堕落論」を読みました

この本は何回か読んでいますが、どんなことが書かれていたか忘れてしまったので、もう一度読んでみました。最近の本は写真のようなものになっているんですね。とっつきにくさをなんとか緩和しようということだと思いますが、本の内容と不釣合いなような気がしてしまうのは、自分がオジサンだからか・・・。

堕落論20ページ弱の短いもので、終戦後間もない頃に書かれたものなので、内容もその時代の世相を反映したものです。が、その考えは今の時代にも共通する人間の本質的なズルさというか弱さというか、そうしたものを白日のもとに晒すというもので、当時としては、かなり大胆な内容だったんじゃないかなぁと思います(今読んでも、かなり大胆だと思いますので)。

この本を初めて読んだのは20才の頃だったと思いますが、その頃は表面的な部分しか理解できていなかったような気がしますが、今は多少は坂口安吾さんの言っていることが理解できているのかなぁと思います。が、それでもまだまだ難解に感じる部分も多いですが・・・。

それから、この文庫本のカバーの絵は、「桜の森の満開の下」をイメージしたものだと思いますが、たまたまTOKYO FMメロディアスライブラリーを聴いていたら、この小説が紹介されたので、その偶然に、ちょっとビックリしました。この番組は、たまにしか聴かないし、坂口安吾さんの小説を読んだのなんて10年ぶりぐらいだというのに、こんなタイミングのいいことってあるんだ!と。でも、その番組が始まってすぐに車を降りなくてはならなくなって聴きそびれてしまいましたが・・・。「桜の森の満開の下」は、かなりおどろおどろしい話ですが、一度読んだら忘れることがなさそうな印象的な話でもあります。

この文庫本に納められている小説は、どれもが難解で、仕事帰りに電車に揺られながら読むには、いささかシンドイですが、日本という国に対し、そして友人に対して、そして自分自身に対して誰よりも真摯に向き合ってきた坂口安吾という人のことを多少なりとも知ることが出来るのではないかと思います。

 

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安吾