あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

百田尚樹さんの「海賊とよばれた男」を読みました

出光興産を立ち上げた出光佐三氏の話です。出光と自分とのかかわりというと、ガソリンスタンドぐらいしかなく、石油業界のことなど、全く知らなかったので、「へぇ~、そうなんだぁ」ということが多々あり、面白かったです。

まず、石油の歴史が、まだまだ浅いんだなぁということを再認識しました。明治生まれの出光氏が学生の頃には、まだ石油に価値を見出す日本人がいなかったそうな。それから、急速に、石油の需要が高まって行ったんですね。そんな中、出光氏は、必ずや石油が重要になると学生時代から睨んでいたそうです。出光氏は既成概念にとらわれない方法で、事業を拡大して行きますが、その原動力になったのは、自社のためではなく、日本のためという信念だったそうです。欧米の大手石油会社が、日本の会社を次々と傘下におさめて行く中、出光興産だけは、このままでは日本が乗っ取られてしまうという危機感から、それに反発します。そのために、幾度もの危機を招くことになります。この小説では、そういった危機を、奇想天外ともいえる方法で乗り切っていく出光氏の姿が描かれていて、そこに痛快さを感じます。

個人的には、出光氏が、あまりにもヒーロー化されていて、それが却って、リアルさを失ってしまっているように感じました。崇高な信念をもって、日本という国を動かし、そんな彼の判断は全て正しかったんだというように読めるのですが・・・。たしかに、そういう偉業を成し遂げた偉人であったんだろうとは思いますが、そういう面だけしか描いていないので、「そんな人だって、なにか欠点はあったんでしょう!」という物足りなさのようなものを感じました。

と、言いつつも、今年、映画化されるそうなので、是非、観てみたいと思います(笑)

 

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百田