考えてみると、自分より年下のアーティストのライブへ行くというのは初めてです。ということで、「自分なんかが行ったら浮きまくりなのでは・・・」というのが一番大きな不安でした(笑)しかし!ライブ会場である、さいたまスーパーアリーナへ行ってみると、同年代から、さらに上の年代と思われる方がいっぱい来ていたので安心しました。
越智さんの年齢を考えると、もっと圧倒的に若い世代が多いと思っていたのですが、越智さんが影響を受けたのが、ジャニス・ジョプリンやキャロル・キングなど60年代から70年代のアーティストが多いようで、曲調も、どちらかというと「今風」ではないところが、我々世代(さらに、その上の世代)にも受け入れられているのかなぁと感じました。逆に、そういう曲を、この時代に歌って、商業的に成功させてしまうというのは、越智さんの圧倒的な歌唱力があってのことだと思います。
演出は日本人アーティストにあり勝ちな派手派手な感じではなく、どちらかというと海外アーティストに近いシンプルなもので、このあたりも「演奏で楽しませるぞ!」という意気込みが感じられ、個人的には好感が持てました。
歌唱力は、やはりスゴイですね。CDで聴くよりも、さらに、そのパワフルさや繊細さが伝わってきてライブへ行って良かったなぁと思いました。特にアカペラでは、その実力がよくわかりました。ご本人が「緊張した~」とおっしゃっていましたが、1万5千人の観客がシーンと静まり返る中で、歌う声に完全に惹き込まれました。途中で、歌詞を間違えて歌いなおすシーンがありましたが、それさえも「演出か?」と思わせるほどの完成度の高さがあったと思います。惜しむらくは、さいたまスーパーアリーナの音響があまり良くなかった点です。クラシックなんかを演奏するような会場で、じっくり、その声を聴きたいなぁと思いました。
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