北海道の美瑛は丘陵地帯に畑が広がり、それが幾何学的な模様に見え、パッチワークの丘と呼ばれています。あまりに広大なため、畑の境界の目印として木を植えたりすることがあるようです(きっと、そのほかにも目的があるのだと思いますが)。その木が、なんとも風情があっていいんですよね。そのため、CMなどで登場することが度々あり、そのCMにちなんだ名前が付けられている木もあります。
ところが、最近、その木をめぐって、いろいろと問題がおきているようです。観光客ができるだけ木に近付こうと畑にズカズカと入って行くんですね。当然、地主さんは怒り心頭で怒鳴ります。ということが続き、地主さんも、きっと疲れてしまったんだと思いますが、「哲学の木」と呼ばれる木を切ってしまったそうです。
私が、2年前に、その木の写真を撮りに行った時は、さすがに畑の中にズカズカ入って行くような人はいませんでしたが、道路から写真を撮っていた人に向かって、「お前、盗撮だぞ!」と地主さんが怒鳴っている姿を見かけました。写真を撮っている人は、悪気はないのですが、地主さんにしてみたら働いている姿を撮られているというのは気持ちのいいものではないことは想像できますよね。
哲学の木は、昔のガイドブックにも載っていた美瑛でもかなり有名な木です。数年前、ガイドブックを見たら、それが載っていないので「あれ?なんで載ってないんだろう?」と思っていたのですが、きっと、地主さんが迷惑に思って載せないように出版者に訴えたんでしょうね。ただ、今はネットで情報を得る人が多いので、きっと効果は無かったのでしょう。
とても趣のある木だったので、新しいカメラでもう一度撮りたいなぁと思い、今回、調べてみたら、今年の2月に伐採されていたことに気が付きました。本当に残念です。同様に、クリスマスツリーの木と呼ばれる有名な木も、地主さんが観光客のマナーの悪さに怒っているようです。哲学の木と同じ運命をたどることがないとよいですが。
こちらは2年前に撮った写真です。もう一度撮りたかった・・・
こちらはクリスマスツリーの木。伐採されないことを祈ります
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