尻手と言っても、駅からかなり離れています。鶴見川を挟んで、駅とは反対側にあるお店です。川崎に住んでいる頃、この道をたまに通りましたが、ほかに目立つお店が近くにあり、パン屋さんは目に入りませんでした。
お店は小さく、パンの種類もそれほど多くはありません。道路側の棚には、よく目にするパンが置いてあり、反対側の棚に、このパン屋さんのオリジナルっぽい種類のパンが並んでいます。私が、そのオリジナルっぽいパンを見ていたら、「本当にパンが好きな人は、こちらのパンを買われます」と、いきなり、店主の方から声をかけられました。「塩も砂糖も使っていないし、小麦は国産、水にもこだわっています。パンの業界紙にも取り上げられました」と、パンの説明がはじまり、「どうぞ試食して下さい」と、そのパンを試食させていただきました。
「この雰囲気、どこかに似ているなぁ」と思ったのですが、仙台のバーニャのパンだということを思い出しました。店主が話好きというのと、パンに対する愛情がヒシヒシと伝わってきます。さらに話は続いて、ビンに入ったホルマリン漬けのような花を見せてくれて、「この花は2011年に水に漬けたのに、まだ腐っていないんですよ。普通の水だったら、すぐに腐りますよ。この水をパンを作るときにも使っているので体にすごくいいんですよ。もしペットボトルを持ってきたら、水をあげますよ」とのこと。「水道水をセラミックか何かでなんかするんですけど」とおっしゃっていましたが、純水を作るということなのかなぁ?
買ったのは、竹炭パン(250円)、クルミパン(260円)、シナモンロール(260円)、クロワッサン(220円)と、少々高めですが、材料などにこだわっているパン屋さんだと標準的な値段かもしれませんね。
味は、もちもちした食感が特徴だと思います。パン本来の旨みだと言われると、そうかもしれませんが、私のように邪道を好む者にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
店を出る前に、「写真撮っていいですか?」と訊いたところ、「どうぞどうぞ。私もホームページ作ってるんですよ。良かったら見て下さい」とおっしゃって、そのチラシをいただきました。普段は、だいたいイヤそうな顔をされるのですが、今回は珍しいパターンでした(笑)
お店のホームページはこちら
ホームページにパン屋おすすめ度のページを作りました⇒こちら