本屋で、なんとなく手にとって「面白そうだなぁ」と思って買いました。
小学生の低学年の頃、一人で従兄弟の家へ遊びに行ったとき、眠れなくなってしまったことがあり、その頃、本を読んでいるうちに眠る習慣があったので、眠るために「何か本を貸して!」と言ったら、「こんなものしか無いけど」と、従兄弟のお姉さんが少女マンガを貸してくれたので、それを読んだのですが、なんとなく、その独特の世界観に、逆に目が冴えてしまったということがあり、この本を読んでいると、そのことを思い出してしまいました(笑)
といった具合に、独特の世界観があります。それは、文章の表現や描かれる風景や、男にはよくわからない女子高独特の雰囲気のようなものから感じるんだと思いますが、そのほかに、時代設定がわからないように描かれているということもあると思います。昭和初期の話だと言われれば、そうかなぁと思いますし、平成の話と言われれば、そうなんだぁと思いますし。そういうところも、どこかしら浮世離れしているように感じさせられます。小説の中では、ところどころに、霊の存在を感じさせるようなことが起きますが、それが陳腐な描写にならないように、独特の世界観を描くように計算しているのかなぁと思います。ちなみに、あとがきは2007年に書かれています。
結末は、少々、強引かなぁという気がしますが・・・。本を読み始めてすぐに、小説の世界に引き込まれていき、短い間に読み終わりました。こういう小説は、なかなかほかの作家には描けないだろいうなぁというオリジナリティがありますね。
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