松たか子さんの主演で、2010年に映画化されていたんですね。全く知りませんでした。
はじめは短編集かと思って読んでいたのですが、読んでいくと、ある事件に関係する人が、それぞれの視点から事件について語るという構成になっています。読み手は、少しずつ事件の本質を知っていくことになります。ただ、Wikipediaを読むと、はじめから、そういう構成にするつもりはなかったようで、全6章のうち、はじめの3章までは「小説推理」で初出したそうですが、残りの3章は書き下ろしだそうです。
ショッキングな内容ですが、今の社会では、いかにも、こういうことが起こりそうだなぁとも感じます。読み終わった後には、まったく爽快感というものはなく、逆に、なにか重いものが心に残ります。昔、ブラッド・ピットが主演の「セブン」という映画がありましたが、それを観終わった後のような。
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