たぶん高校生の頃に読んだことがあると思います。が、まったく覚えていませんでした・・・。ただ、その頃、「読みやすい本だなぁ」と思ったことは覚えていて、今回、読んでみても、約100年前に書かれた本とは思えない読みやすさでした。
内容は、主人公が、ある女性に恋をして、それを友人が後押しするのですが、その女性がどうやら、友人のほうを好きになっているらしい・・・という三角関係を描いたものです。
それぞれの気持ちを細かく描写しているわけではありませんが、きっと誰しも似たような経験があるであろうシチュエーションを描写することで、「わかるわかる!」と共感できるように構成されている点が優れているのかなぁと思います。特に、主人公が、ちょっとした女性との会話や態度で一喜一憂する様は、「自分も若かりし日に、そんなことがあったなぁ」とか思ったりして、懐かしい気分になりました(笑)
それにしても、100年前の日本人は、みんな、こんなに志が高い人ばかりだったんでしょうかね。なんだか「申し訳ございません・・・」という気分にもなりました。
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