先日、新聞に国内の各カメラメーカの売り上げが、新型コロナの影響を受けて、ひどく落ち込んでいるということが書いてありました。新型コロナの影響を受けているのはカメラメーカだけではありませんが、そうなる前からスマホのカメラ機能の充実と反比例するように、カメラの出荷台数は大幅に落ち込んでいただけに、新型コロナの影響がかなり大きかったということなのかもしれません。
そして、今年、6月には、オリンパスがカメラ事業から撤退することを決めたというニュースも。一時期、CMに宮崎あおいさんを起用していたのはオリンパスでしたね。あのCMで、きっとカメラ女子も増えたことでしょう。数年前までは、一眼レフを首からぶら下げている若い女性を見ることも多かったですが、最近、あまり見なくなったような。そういえば、以前、ブラタモリを見ていたら、タモリさんが首からぶら下げていた私物と思われるカメラもオリンパスだったような。
いろいろ調べてみると、赤字に転落したのはオリンパスだけではなく、ニコンもそうなんですね。今は、各社が、フルサイズのミラーレスに注力していて、真っ先に、商品を販売していたソニーが一人勝ちで、後発のキャノンがそれに続く形で、ニコンはだいぶ出遅れてしまったということなのでしょうかね。
と、こうして、いろいろ調べていても、全く名前すら出てこない、私が愛用しているペンタックスはどうなってしまったんだろう?と、ホームページを久しぶりに見てみたら、なんと、APS-Cの一眼レフを開発中のようです(こちら)。
各社が、フルサイズのミラーレスに注力する中、APS-Cの一眼レフに注力しているというところが、いかにもペンタックスらしくて、そういうところが好きです。ただ、レンズを見ると、新しいレンズは純正のものがたまに発売されるのみで、国内のサードパーティは、ずいぶん前からペンタックス向けのレンズを作っていません。さらに、「この望遠レンズ買おうかなぁ」と、かなり前から迷っていたシグマのレンズは、気が付くと生産中止になっていて、中古でしか手に入らない状況になっているし・・・。純正のレンズはかなり高額なものが多いので、やはりサードパーティに期待したいところなんですけどね。
といった具合に、ペンタックスが独自路線で頑張っていることは、とても伝わってきますが、なかなか新しいユーザを増やしていくのが厳しい状況にあるのかなぁと感じます。
日本のお家芸とも言えるカメラが、このまま衰退していってしまうのは悲しい。でも、スマホは画像加工アプリを使えば、一見、高級カメラで撮ったかのような画像を作れちゃうんだよなぁ。「そんなのニセモノだろ!」と言いたいが、悔しいかな、スマホの小さい画面で見るぐらいでは、なかなか、そのアラを見つけられなかったりするんですよねぇ。天の川の撮影とか、高級カメラじゃないと、なかなか撮れないものもあったりするんだけど、そういうものを撮りに、都心を離れ、眠い目をこすりながら撮影したいと思う人は多くはないだろうし。新たな需要がないものだろうか・・・。
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