あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

中島京子さんの「小さいおうち」を読みました

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こちらも適当に手に取った本ですが、後で調べてみて、映画化されていることを知りました。さらに直木賞の受賞作でもあることを知りました。「そうだろうなぁ」というのが読後の印象です。
戦前、まだ少女といった感じの女性が山形から東京へ出てきて、女中として働いていた頃の出来事を、おばあちゃんとなった今、回顧録を書くような形で話が進んで行きます。まず感じたのは、作者が、まるでその時代を過ごしたかのように、戦前の好景気に沸いて、みんながちょっと浮かれ気味な時代、そして、徐々に戦況が悪くなり、景気も悪くなっていき、庶民にとって戦争が他人事ではなくなっていく様子など、その時々の空気感が表現されている点がすごいなぁということです。ただ、主人公の女性が、純粋で、おおらかなので、小説全体を通して、どこか温かみを感じさせることにつながっているのかなぁと思います。
「このまま話が現在まで進むのかなぁ」とか「最後は、どうやって話を収束させていくのだろう?」と思って読んでいると、いきなり状況が一変します。そういう仕掛けがなくても、きっと「良い小説だったなぁ」という印象は変わらなかったと思いますが。ボーっと読んでいたら、話が急展開したので、「しまった!どこかに伏線があったに違いない!」と、また、前のページに戻って読み直すことになりました(笑)
中島さんの、別の小説も読んでみたいなぁと思わせる良い小説に出会うことができてラッキーでした。

 

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