あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

湊かなえさんの「望郷」を読みました

6つの短編からなります。全て、舞台が白綱島という瀬戸内海の架空の島だということが共通点です。そして、どの小説も人の死と、そのことが残された者の人生に、どのような影響を与えたかということがテーマになっています。
個人的には、「海の星」という話が印象に残りました。ある日、父が突然、失踪してしまい、残された主人公の少年とその母親は、毎日、父を探しに出かけるのですが、そんな時に、一人のおっちゃんが現れます。漁師だという、そのおっちゃんは、粗野な感じで、なんともあやしいのですが、話が進むにつれて、だんだん、その正体が明らかになっていきます。
解説によると、白綱島は、湊かなえさんの故郷である因島がモデルになっているとのこと。島ならではの閉そく感であったり、都会への憧れだったり、想像はできるものの、本当の気持ちはどうなんだろう?という、住んでいる人にしかわからないことが詳しく描かれていて、なるほどなぁと思う点が多々ありました。

短編ですので、少ない文字数の中に起承転結をギュっと詰めこまないといけないので、書き手としては、きっと難しさがあるんだろうなぁと思いますが、読み手としては展開がはやく、面白かったです。


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