あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

新田次郎さんの「芙蓉の人」を読みました


明治時代に、冬季の富士山頂で気象観測をしようとした野中さんという実在の人物を描いた小説です。
夏には、比較的安全に登れる富士山ですが、冬には、今でも事故が起きたりしていますよね。明治時代には、装備もなく(まだ輸入もされてもいなかった)、それを自分で作るところから始めなければならず、さらに山頂で一冬過ごすための建物を作り、そこに食料等を運び込み・・・、と、たいへんな思いをして、冬の気象観測を始めます。が、その観測が、またすさまじく、毎日2時間おきに記録をしなければならないので、ほとんど眠ることもできません。この作業を、たった一人でやり切ろうとする夫に対して、その妻である千代子さんが、なんとかしないと死んでしまうと思い、力になることを決意します。
当然と言えば当然ですが、簡素な造りの小屋で一冬を越せるほど富士山は甘くはなく、さらに寝不足によって、どんどん体調は悪くなっていきます。それでも、野中さんは死を覚悟しながらも観測を続けようとします。
この時代には、「お国のために」と、ここまでの覚悟をもって仕事をしている人が、わりと多かったのかもしれないなぁと思いながら読んでいました。きっと、そういう人達なくしては、戦後の目覚ましい発展はなかったのでしょうね。


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