2020年に清原果耶さんの主演で映画化されていたんですね。あとがきと解説を読むと、2003年に出版されてすぐに映画化の話があり、その後、紆余曲折あって、その実現が2020年になったとのことです。
ジャンルとしては、ファンタジーっぽいですが、それに似つかない濃いキャラクターが出てきたり、日常の生活が描かれていることで、ファンタジーと現実が半々のような小説となっています。
主人公は14歳の女子中学生で、何事にもちょっと消極的です。その少女が、おばあさんと出会ったことで成長していく姿が描かれています。登場人物の心理描写であったり、その街の、その時の空気感を描くのが上手で、自分がその年齢の頃のことを思い出し、それと重ねながら読むことができ、「そういえば、自分も、こんなこと考えていたっけなぁ」なんてことを思い出し、読後に、少し懐かしい気分になりました。
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