前作の「葡萄」から10年ぶりのニューアルバムです。その前が20年前の「キラーストリート」ということで、この20年間で3作品しかアルバムを作っていないというのは意外な感じがしますよね。その間に、シングルを発表したり、桑田さんがソロで活動していたりするので。
今回のアルバムは、既に配信されていた曲が6曲、新作が8曲という構成になっています。8曲のうちの「悲しみはブギの彼方に」はデビュー前の作品ということで、たしかに初期のサザンっぽいなぁという曲調です。サザンのファンクラブ会報誌に、各メンバーのコメントが載っているのですが、この曲について触れている方が多いです。関口さんは、この曲を初めて聴いたときに、桑田さんのことを天才だと思ったと書いています。
アルバムでは、この曲の後に、「ミツコとカンジ」という曲が続くのですが、こちらも初期の作品っぽいなぁと思っていたら、松田さんが「リトル・フィートっぽい」という感想を書いていました。
毛ガニさんが、桑田さんに「万華鏡のようなアルバムだね」とメールを送ったと書いていますが、毛ガニさんのおっしゃるとおり、初期からのファンにはちょっと懐かしく感じる曲から、「ごめんね母さん」のように、「おっ なんかこれまでのサザンとは違うぞ」という曲まで含まれていて、ニューアルバムでありながら、ベスト盤のように感じる、どのファン層でも好きになるアルバムだと思います。私もすでに10回は聴いていますが、聴くほどに好きになっていきます。

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