
2001年の作品です。ジャンルとしてはミステリー小説ということになります。その当時であれば、すでに携帯電話もありましたが、この小説では、それが無いことが前提になって、いろいろな事件が起きます。
読み始めてすぐに感じたのは、登場人物の名前が変わっていて覚えづらいなぁということ。瀬在丸紅子とか保呂草潤平とか小鳥遊練無とか。自分だけかもしれませんが、海外の小説が苦手なのも、なかなか登場人物の名前を覚えられないため。今回も、登場人物の名前と特徴が一致するようになるまで、だいぶ時間がかかりました。それまでが苦痛でした(笑)そして、どうやらシリーズものらしいということも途中でわかってきました。ある程度、過去の作品を読んでいる読者を前提としているため、わかりづらく感じたということもあるかもしれません。
内容は、ある研究所で殺人事件が起きます。陸の孤島と化した、その研究所にいる全員が容疑者ということになり、誰が犯人なんだ?という中で新たな事件が起きます。
内容もそうですが、たとえば「ミステリー」を「ミステリ」というふうに最後の「ー」を書かない点から「あぁ、この人は理系なんだなぁ」ということを感じました。JISに「その言葉が3音以上の場合には、語尾に長音符号をつけない」という記載があり、私もそうですが、理系の人は論文を書く時にそのルールに従っていました。ちなみに、そのルールは2000年に廃止されていますが、私も未だに、そのクセが治りません。
ということで、理系っぽい話もところどころに出てきますが、そういう知識が無くても楽しめるように配慮されています。名前は複雑ですが、話自体はわかり易くて読み易かったです。
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