あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

宮本輝さんの「彗星物語」を読みました

以前買って、買ったことをすっかり忘れていた本が出てきたので、「おっ、ラッキー!」と読み始めました。大家族の家にハンガリーから留学生がやって来るという内容で、「あれ?こういう設定の本を以前にも読んだことがあるけど、なんて本だったけなぁ?」と思いながらも、さらに読みすすめて行くうちに、「あ、この本読んだことがある・・・」ということに気がつきました。そのことに気がつくまでに、あまりに時間がかかったので、ちょっぴり、いや、かなりショックでしたが、もうすっかり結論を忘れてしまったので、二度楽しむことが出来て良かったじゃないか!と、ポジティブに考えることにしました(笑・・・。泣)

ドラマチックな出来事があるわけではありませんが、家族内で何か問題が起こると、そのことで一度は衝突するけど、最後はうまいこと丸く収まるということを繰り返しながら、家族が成長して行くという内容です。この物語の核となるのが、そのハンガリーからの留学生と、その大家族の一員である犬です。この小説の時代背景は、ハンガリーがまだ社会主義時代で、その留学生は日本に大きな使命感を持って来ていますが、それでいて、ユーモラスな人物像として描かれています。犬は、自分を人間だと思っていて、その表情から、「この犬は、こういうことを喋っている」という解説がところどころに入るのですが、それがなぜか大阪弁で、全体的にユーモラスな小説となっています。

留学生が帰国するところで話は終わるのですが、わりと長い小説なので、読んでいる方もだんだん家族の一員ででもあるかのように感情移入してきて、別れのシーンでは、ちょっと感動しました。

 

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彗星物語