あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

山本周五郎さんの「寝ぼけ署長」を読みました

山本周五郎の小説は一度も読んだことがありませんでした。山本周五郎は、1903年生まれで1967年に亡くなっています。その作品は、数多く映画化されていて、最近では2023年に上映された「華の季節」が山本周五郎の原作「菊千代抄」だそうです。寝ぼけ署長は、…

坂口安吾展

散歩がてら、港の見える丘公園を通って、新山下町のオーケーストアへ行くことがあるのですが、先日、そこを通っているときに、神奈川近代文学館で坂口安吾展が開催中であることを知りました。しかも、11月30日までということで、これは急いで行かなければ!…

麻耶雄嵩さんの「あぶない叔父さん」を読みました

6つの短編からなっていますが、1話から6話まで、連続する日常の中で、別々に事件が起きるという構成です。主人公は、高校2年生の男子で、特に夢など抱くこともなく、きっと将来は生まれ育った街で仕事をしていくんだろうなぁと、いろんなことを諦めているよ…

米澤穂信さんの「犬はどこだ」を読みました

犬が好きなので、題名を見て買いました(笑)主人公は若い男性。犬探しを専門とする探偵を始めようとしたのですが、犬とは関係がない依頼がきます。初仕事だし、断る理由もないので、ということで、あまりやる気がないまま仕事を始めるのですが、調べて行く…

森見登美彦さんの「新釈 走れメロス」を読みました

走れメロスは、ギリシャ神話に着想を得たと言われる太宰治の作品です。それだけ聞くと、すごく高尚という気がします。一方で、熱海事件という有名な話があり、大学時代からの友人である作家の檀一雄と一緒に熱海の宿でどんちゃん騒ぎをしていたのですが、宿…

横山秀夫さんの「ノースライト」を読みました

「ノースライトってなんだろう?」と思い、買いました。久しぶりに、いい小説だなぁと思いました。何がいいんだろう?ということをうまく説明できませんが(笑)文章が軽いわけではないのですが、引っかかりなくスラスラと読めるところは藤田宜永さんなどと…

小山薫堂さんの「湯道」を読みました

こちらもブックオフで、なんとなく買ってみたもので、比較的最近、映画化されていたことは読後に知りました。主人公は建築家の男性で、久しぶりに実家の銭湯に帰ります。そこには父親の後を継いで銭湯を切り盛りする弟がいて、その銭湯を舞台に巻き起こる様…

白石一文さんの「快挙」を読みました

白石さんの小説を読むのははじめてだと思いますが、とても読みやすかったです。主人公の男性が、運命の女性と出会ったときを振り返るところから物語ははじまります。なんとなく、その頃を振り返っている今の主人公は、あまり幸せではないのかなぁという雰囲…

重松清さんの「旧友再会」を読みました

長短5つの小説からなっています。2019年の作品なので、私が読む本の中では、けっこう最近のものです。主人公もさまざまですが、今の自分と同世代の男性が主人公の「どしゃぶり」は、「そうそう!そうなんだよなぁ」と共感する部分が多かったです。逆に、若い…

木谷恭介さんの「札幌時計台殺人事件」を読みました

もちろん、本の題名を見て買いました(笑)西村京太郎さんの小説かな?と思ったのですが、違う方の小説でした。舞台は、ちょうど私が住んでいた頃の札幌です。当時、どんな街だったけなぁということを思い出しながら読みました。もうだいぶ昔のことになりま…

古澤明さんの「量子もつれとは何か」を読みました

久々にブルーバックスを読みました。けっこう前になるかもしれませんが、NHKスペシャルの「量子もつれ アインシュタイン 最後の謎」という番組を録画していて、時間がある時に、それを見たのですが「さっぱりわからんぞ・・・」という状態になってしまいまし…

「とことんカラス」を読みました

6月はカラスが子育てをする季節です。何も知らずにカラスの巣に近づこうものなら、背後から音もなく近づき、いきなり「コツン」とキックされたり、そこから離れるまで、「カァカァ」と騒ぎ立てながら何度も威嚇の低空飛行を繰り返してきます。私の住む地域は…

米澤穂信さんの「ふたりの距離の概算」を読みました

読後に知ったのですが、米澤さんの推理小説に「古典部シリーズ」という、高校の「古典部」という部活を舞台にしたシリーズものがあり、本作は、その5作目だそうです。ちなみに、1作目は「氷菓」で、こちらはアニメ化されたり、山﨑賢人さん、広瀬アリスさん…

群ようこさんの「じじばばのるつぼ」を読みました

群さんのエッセイだし、題名からして面白そうなので読んでみましたが、正直、それほど面白いとは思いませんでした。内容は群さんが出会った「この人、どうなの?」という、じじ、ばばの行動などを書いたものです。「それはヒドイ!」という人もいっぱい出て…

村山由佳さんの「地図のない旅」を読みました

これは、完全に自分の失敗なのですが、読後に、この小説の表紙を見たら「おいしいコーヒーのいれ方 Second SeasonⅧ」と書いてありました。「なんか、とっつきにくい小説だなぁ」と感じながら読んでいたのですが、ビックリするほど尻切れトンボの状態で話が終…

高杉良さんの「灼熱起業」を読みました

ホダカ株式会社の創業者である武田光司さんの話です。もともと武田さんは文化放送の社員で、昭和の熱血サラリーマンといった感じの営業マンでしたが、社内での評価が上がる一方で、家庭はうまくいかなくなり、家族との別居と、愛人との生活、そして退社と新…

西川美和さんの「永い言い訳」を読みました

最近、ブックオフで買う本は、映画化されているものが多いので、この小説もそうかなぁと思ったら、やはりそうでした。皆さん、映画で話題になると原作を読んでみたくなるということなのかなぁ。ただ、いつもと少し違うのは、原作を書いた西川さんは映画監督…

野中ともそさんの「宇宙でいちばんあかるい屋根」を読みました

2020年に清原果耶さんの主演で映画化されていたんですね。あとがきと解説を読むと、2003年に出版されてすぐに映画化の話があり、その後、紆余曲折あって、その実現が2020年になったとのことです。ジャンルとしては、ファンタジーっぽいですが、それに似つか…

北村薫さんの「ターン」を読みました

最近、電車の中で本を読む時間があまり無いので、1日に10ページずつぐらい、かなりスローペースで読みました。ということで、どうしてこの本を選んだのかもすっかり忘れてしまいましたし、話の始めのほうもだいぶ忘れてしまいました(笑)主人公は29歳の女性…

太宰治の「パンドラの匣」を読みました

たまには、こういう本を読んでみようかなぁと思ってブックオフで買いました。以前は、この時代の小説家の本は、わりと本屋で見つけることは簡単でしたが、今では古本屋でも、だいぶ数が減ってしまいましたね。いまだに本が売っている小説家というのは、誰で…

檀一雄・太郎・晴子さんの「完本 檀流クッキング」を読みました

檀一雄さんの没後40年を記念して2016年に出版されました。そのことに気が付いたのが、5年前ぐらいだったかなぁ。それからちょっとずつ読んで、ようやく読み終わりました。読むのが苦痛だったというわけではないのですが、単行本は持ち歩くのに不便なので、ち…

重松清さんの「定年ゴジラ」を読みました

あとがきを読むと、重松さんが東京郊外のニュータウンに住んでいた頃に、外を見ていて、「オッサンが、ぶらぶらしていないか?」ということに気が付き、自分の父親の世代をモデルにした小説を書いてみようと思ったのだそうです。重松さんは1963年生まれなの…

沼田まほかるさんの「彼女がその名を知らない鳥たち」を読みました

題名を見て「どんな内容だろう?」と、気になって読んでみました。沼田まほかるさんの本を読んだのは初めてだと思いますが、沼田さんは、湊かなえさん、真梨幸子さんとともにイヤミス作家として知られているそうです。「イヤミス」というのは「読後、イヤな…

機本伸司さんの「神様のパズル」を読みました

読後に知ったのですが、2008年に映画化されているんですね。主人公は、男子大学生です。お気に入りの女子学生が入ったゼミに自分も入ります。とにかく卒業し、どこでもいいので就職したいだけだったのですが、先生から、天才女子学生をゼミに誘うようにお願…

沢木耕太郎さんの「彼らの流儀」を読みました

このブログで小説について書くとき、たいてい、「ジャンルは・・・」と、カテゴライズするのですが、この小説を読みながら、「ジャンルはなんになるんだろう?」と思っていました。そして、あとがきに、まさしく「コラムでもなく、エッセイでもなく、ノンフ…

池井戸潤さんの「シャイロックの子供たち」を読みました

どこかで聞いたことがある題名だなぁと思ったら、今年、映画が上映されていたんですね。阿部サダヲさんが主演で、上戸彩さん、玉森裕太さん、柳葉敏郎さん、杉本哲太さんなどが出演されていたそうです。映画は観ていませんが、なんとなく、この役は、この方…

北森鴻さんの「メビウス・レター」を読みました

題名だけ見て買いました。ジャンルはミステリーです。山梨県で大地震が発生し、多くの方が亡くなり、そんな中、倒壊した高速道路の橋脚から人骨が発見されたことを報じる新聞記事から始まります。が、話はそれとは無関係に、どんどん進んでいきます。という…

いとうせいこうさん、みうらじゅんさんの「見仏記」を読みました

このお二人の「ザ・スライドショー」については過去に何度か書いていると思いますが(たとえばこちら)。見仏記は初めて読みました。だいぶ前にDVDを観たことがあるのですが、どうも個人的に仏像に興味を持てず、お二人の盛り上がりについて行けないなぁ・・…

重松清さんの「なきむし姫」を読みました

2年ほど前、NHKの「奇跡のレッスン」という番組で、重松さんが子供達に小説を描くために必要な感性がどういうものかを身近なものを例に教えたり、子供達に小説のテーマを与え、実際に小説を描き始めてからは面談を通して、そのストーリー展開にヒントを与え…

今野浩さんの「工学部ヒラノ教授」を読みました

OR(オペレーションズ・リサーチ)の第一人者である、今野さんの体験に基づき、工学部の内情を描いた本です。私も工学部出身なので、本の題名が気になって買ってみました。今野さんは、筑波大、東工大、中央大にいらっしゃったそうで、私が大学生だった頃に…