以前から、直木賞を受賞したこのやや分厚い約450ページの本を読んでみたいなぁと思っていたのですが、いつも本を読むのは会社帰りの電車の中なので、この重い本を毎日持って歩くのはイヤだなぁと敬遠していました。が、ちょっと気合を入れて読んでみました。
男女の三角関係ならぬ四角関係を描いた作品です。ページ数は多いですが、登場人物の数はそれほど多くなく、それだけに一人ひとりの人物設定が丁寧で、読者は、その人物像がよりくっきりとイメージできます。4人の過去の関係、そして過去を引きずるようにして起こる現在進行形の出来事とが、少しずつ明らかになって行き、読み手としては期待感と不安感とが交じり合った状態で最後まで読み進めることが出来て、「まだ残りのページがこんなにあるよ・・・」というようなことは全くないまま最後まで読めます。「さすが直木賞をとった作品だなぁ」と感心しました。
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