あれこれと

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宮本輝さんの「骸骨ビルの庭」を読みました

上下2巻からなる長編小説です。骸骨ビルというのは、あるビルの俗称で、主人公は、そこに居座る居住者達を立ち退かせるように、転職したばかりの会社から指示されて、そのビルの一室に住み込むことになります。ただ、立ち退かせると言っても、腕力にものをいわせてという手荒な方法ではなく、穏便にというのが条件で、主人公は、前職における、その手腕を買われて抜擢されたのです。そして、骸骨ビルに住み、その居住者達をよく知るにつれ、彼らが、そこに住んでいる理由が、だんだんわかるようになってきて・・・という内容です。

この小説は、その主人公が、骸骨ビルに住んでいた頃の日記を軸として、その頃を回顧するという形で物語が進んで行きます。ということで、小説の冒頭で、その後の展開というのもがある程度はわかるのですが、長い小説なので、最後のほうでは、そのことをすっかり忘れていて、読み終えた後に、もう一度、冒頭部分を読んで、「あぁ、そう言えば、こんなことが書いてあったんだっけ」と思い出すのでした。

読み終えたあとに、謎が解けた気持ち良さや、涙ボロボロといった感動もないのですが、でも、なにかホンワカとした温かさを感じる小説でした。

 

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宮本