あれこれと

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池井戸潤さんの「架空通貨」を読みました


池井戸さんの初期の作品です。半沢シリーズなど、とてもわかり易い内容の小説に比べると、わりと金融関係の専門的な用語が出てきて、そういう知識が全くない私にはとっつきにくさを感じました(もちろん、小説の世界観を壊さないように配慮しながらも、ちゃんと解説はしてくれています)。
主人公は、高校の先生です。ある日、教え子の女子生徒が思いつめたような様子で、その先生を訪ねてきたところから物語は始まります。
表題の「架空通貨」は、たぶん仮想通貨に似ているものですが、ビットコインのように実体のないものではなく、国が発行するお札のように実体はあるのですが、それを一企業が発行しているというものです。この小説を読むまで全く知らなかったのですが、「西郷札」というものがあったんですね。西南戦争中に西郷隆盛率いる西郷軍の軍資金が乏しくなり、発行したものだそうです。wikipediaによると、西郷札は信用力がなかったので、少額札は多少の流通があったけど、高額紙幣は無理矢理に通用させていたとのこと。
とっつきにくさは感じたものの、展開がスピーディーで、「この先どうなるんだろう?」と、先をどんどん読みたくなる面白い小説でした。


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