あれこれと

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三島由紀夫の「潮騒」を読みました

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なぜか、三島由紀夫は、「三島由紀夫さん」ではなく、「三島由紀夫」と書かないといけないような気がします。きっと、その生きざまに、「さん」付けにできない厳しさを感じるからからかなぁ。
ということもあり、昔から、いろんな人の本を読んできましたが、三島由紀夫だけは、なんとなく敬遠してきました。が、一度ぐらい読んでみようかなぁと思い、その作品の中でも、わりとソフトな印象がある、潮騒を読んでみました。潮騒と言えば、若かりし日の三浦友和さんと山口百恵さんが共演した映画があるぐらいなので、きっと大衆的な内容なのかなぁと思って。
内容は、お互いに好きなのに、身分の差であったり、邪魔をする人がいたりして、なかなかうまく行かないというものです。二人にとって敵に見える人も、実は、「けっこう、いい人じゃん!」ということがわかったり、どこか憎めない人ばかりで、爽やかな小説という印象は、そういうところから感じるのかなぁと思います。
三島由紀夫が、この小説を書いたのは29歳のときだそうで、十代から小難しい小説を書いていた三島に対して、この小説に対する評価は賛否両論あったそうですね。たしかに、とてもわかり易い話で、わかり易過ぎて、「何か裏があるのではなかろうか?」とさえ思ってしまいます(笑) もし、三島由紀夫が書いたと知らずに読んだら、どう思うかなぁ?天才小説家が書いた作品だということがわかるだろうか?と考えると、その自信はありません・・・。たしかに、情景が目に浮かんでくるというのは優れた小説だからなのでしょうけど。
最後に解説を読むと、三島が、こういうことを狙って書いたのではないかということが説明されていて、「なるほどなぁ。やはり狙いがあったのか」と思いました。
何れにしても、潮騒は、三島作品の中では異色の存在なようで、この作品を読んだだけでは、三島作品を読んだとは言えなさそうだということがわかりました。


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