昨日、電車に乗っていて、ふと上のほうを見上げると、学習塾「日能研」の広告に目が止まりました。日能研は、中学受験を対象とした塾で、車内広告に中学受験の過去問を載せることが多く、それを見つけると、ついつい問題を解こうと考え込んでしまいます(悲しい習性・・・)。
今回は、2013年中学入試問題(カリタス女子中学)として紹介されていたものです。以下に全文を紹介します。
図は、建設が予定されているリニア中央新幹線のルート図です。東海道新幹線に比べると、より直線的なルートになっていて、東京-大阪間を最短距離で結ぼうとしていることがわかります。その結果、リニア中央新幹線はこの区間を1時間程度で走る予定で、東海道新幹線のぞみ号を利用した場合と比べると、1時間30分程度も所要時間が短くなるそうです。さて、列車に乗って窓の外に見える景色を観察することが大好きな刈田寿愛(かりたすあい)さんは、将来、リニア中央新幹線に乗車することを心待ちにしています。では、念願がかなって、愛さんは実際に乗車できたとします。そして、窓の外も見えるつくりになっていたので、景色を観察できたとします。あなたは、愛さんがどのような感想をもったと予想しますか。そのように予想する理由も答えなさい。
どうですか。難しくないですか、これって。
地理の問題か、理科の問題か、はたまた想像力を見たい問題かで答えは変わるように思います。
地理の問題であれば、トンネルが多くて風景を楽しめなかったということになると思いますし、理科の問題であれば、速くて近くの風景が流れて見えたり、トンネルの中のライトが一本の線のように見えたとか、すれ違う列車が一瞬のうちに見えなくなったという答えになると思いますし、想像力を見たいなら・・・、思い浮かばない・・・。
ただ、この図の中に、わざわざ「南アルプス」と書いてあるのがポイントなのかなぁという気がするので、やはりトンネルが多いということを答えさせたい問題なのかなぁと。
家に帰っても気になったので、日能研のホームページを見てみました。今のところ日能研が正解と思う解答例が載っていました。あくまで日能研の見解なので、出題した学校側の思惑と一致しているかは定かではありませんが。
因みに、私も小学生のときに、ほんの一瞬だけ日能研に通ったことがあります。私の兄が日能研に行っていたので、のちのち「兄だけ塾に行かせて、オレは塾に行かなかったから、こんな人生になっちゃったじゃないか!」ということにならないように、とりあえず嫌がる私を無理やり親が塾に行かせたのか、それとも、あまりに出来が悪かったので心配して塾に行かせたのかわかりませんが。ただ、そこでの授業に全くついて行けず、苦痛で仕方なく、しばらくしてやめてしまい、さらに、それ以来、塾嫌いになり、中学、高校を通して塾に行きませんでした(そのせいもあって、結局、浪人時代の一年間を予備校でお世話になることになりましたが)。それにしても、こんな難しい問題を小学生が答えないといけないとは。中学受験おそるべし!