あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

荻原浩さんの「明日の記憶」を読みました

以前、短編工場という本の中で、「しんちゃんの自転車」という小説を読んで(こちら)、いい小説だなぁと思い、荻原さんの別の作品も読んでみたいと思って買ったものです。10年近く前に渡辺謙さん主演で映画化されていたんですね。知らなかった・・・、というより忘れた・・・。

内容は、50歳のサラリーマンが若年性アルツハイマーと診断され、それを認めまい、なんとか失われていく記憶を留めようと必死にもがくのですが、その努力の甲斐なく、徐々に仕事に、そして日常生活に支障をきたして行くというものです。私もよく物忘れすることがあるので、読んでいると「もしかして自分も・・・」と不安になってきます。そして、その病気にはなっていなくても、主人公の気持ちや家族の気持ちというのが想像し易い病気だと思いますので、感情移入し易く、自分がその病気になったような気持ちにもなります。それはもちろん荻原さんの文章力による部分も大きいのでしょうけど。小説を読んでいると、時々「あれ?これって誤字じゃん!」という漢字が見つかります。はじめは、「こんな誤字があるまま出版されるなんて珍しいなぁ」と思っていのたですが、それは、主人公の病状が進行していることを表現するためにわざと誤字にしていたんだなぁということに、あとで気付きました。というのも、ページが進むにつれて漢字が少なく、ひらがなが増えて行くので。そのあたりの工夫も、荻原さんの文章力ということになるのかもしれませんね。面白いというのとは違いますが、とても引き込まれる小説でした。

 

こちらのホームページもご覧下さい⇒いつでも北海道に行きたい!

荻原