この本は「J監督はつらいよ」と「代表監督もつらいよ」から構成されています。「J監督はつらいよ」はJリーグの監督としてお呼びがかかってから、チーム作りやリーグ戦とカップ戦の戦い方の違いなど、なかなか我々にはわからない裏事情が監督目線で書かれていて興味深かったです。
また「代表監督もつらいよ」はオフト監督から岡田監督まで、就任に至る経緯や思想などが書かれていて面白かったです。私はJリーグが出来る前から代表戦を見ていますが、昔のことはすっかり忘れていて、「そんな試合もあったっけなぁ」ということが多々ありました。日本代表が初めてワールドカップ行きを決めたジョホールバルでの試合に至るまでについても、加茂監督更迭時には、かなり望み薄になっていた記憶はありますが、その後、岡田監督に変わってから連勝して奇跡的にワールドカップ行きが決まったような気がしていましたが、実は引き分けがあったり、既に出場が決まっていた韓国との対戦があったりと、全く奇跡的であったというわけでもなかったんだなぁということを思い出しました。
といった感じで、監督という仕事についてどうこう思ったというよりも「そんなことあったっけなぁ。あんなに試合を見てきたのにほとんど忘れてしまっている自分って・・・」という悲しさというか空しさを感じながら読み終えてしまいました。
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