CMなどで聴いたことがある曲が多く収められています。どの曲も、最近のドリカムらしい音楽だなぁという印象を受けました。一度聴けば、なんとなく口ずさむことが出来るような耳に心地よい音楽といった感じでしょうか。
うまく表現できませんが、なんとなく、サビの部分と、それ以外の部分とが別の曲のような印象を受ける曲が多かったです。初めてQUEENのボヘミアン・ラプソディを聴いた時に受けた印象みたいな(笑) もしかしたら、CMなどでサビの部分だけは聴いたことがある曲が多いので、その印象が強く残っているからかもしれないし、もしかしたら敢えて、そういう効果を狙ったのかもしれないし、もしかしたらCM用にサビの部分だけ先に作って、残りはアルバム用に後で継ぎ足したからかもしれないし・・・。
NHKのSONGSで、このアルバムを含めて、音作りなどに対する思いなどを、お二人が話されているのを観ましたが、私なんかが想像する以上に細部にまでこだわっているんだなぁということを感じました。聴く側の能力というか、それによって受け止め方も、きっと違うんだろうなぁ。自分にもっと力があれば、きっと作者がこめた思いというのをもっと強く感じられたと思うのですが。
ライナーノーツは、Superflyなどのプロデューサーとして知られる蔦谷さん、書評家の豊崎さん、音楽ライターの谷岡さんの3者が、それぞれ書いていて面白いです。蔦谷さんは曲について、豊崎さんは詩について、それぞれ専門家の立場から各曲についての印象を書いています。谷岡さんは、ドリカムのお二人のコメントを受けての曲紹介といった感じです。
ダウンロード版に押されて売上が伸び悩む最近のCDは、初回限定盤などの付加価値をつけて販売されることが多いですが、今回のCDは1種類のみで(その1種類にボーナストラック5曲付き)、ヘンな付録みたいなものもないところに潔さを感じ、個人的には好感を持ちました。そうであってもCDがいっぱい売れるといいんですけどね。
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