主人公は、オリンピック選手でもあった元スキーヤーです。はじめから終わりまで、彼が悶々とし続けているので、読んでいるこちらまで悶々としてしまいます(笑)
なんとなく、「こういうことなのかなぁ」と思わせておいて、「そう来るか!」という意外性があり、そういう点では面白いと思いますが、登場人物の人間性が、ちょっと極端すぎるというかなんというか。自責の念にかられて死を選んでしまったり、自首を選んだり、「こういう人ばかりの世の中だったら、良い世の中になりそうだなぁ」という人が多く、そういうところが、小説っぽいなぁと感じ、いまいち感情移入できなかったように思います。
最後は種明かしをしてくれるので、スッキリしました。
こちらのHPもご覧下さい⇒いつでも北海道に行きたい!