2013年に直木賞を受賞した作品とのこと。2016年に佐藤健さん主演で映画化もされたんですね。知らなかった・・・。
この後書くことは、だいぶネタバレになってしまいますが。
はじめは大学生3人が出てきて、なんとなく、この3人の三角関係が、どうなっていくんだろう?という内容なのかなぁと予感させる展開なのですが、就職活動が始まり、さらに2人の登場人物が加わってくると、なんとなく様相が変わってきます。
この小説で重要な役割を果たすのが、SNSなのですが、登場人物のほぼ全員がSNSを利用しているのが現代的だなぁと。おじさんが大学生の頃は、自分用の電話すらなくて、大家さんに取り次いで貰っていたり、こちらから電話する際は公衆電話を利用していたからなぁ。それだけに、自分の部屋に電話回線を引いたときは嬉しかったなぁ。そういう時代を生きた私からすると、今の学生がどういう生活を送っているのかが、よくわからず、あの頃、スマホがあったら、こういう人間関係になっていたのかなぁとか想像しながら読みました。
話がそれましたが。青春小説なのかなぁと思って読んでいたら、いろいろと伏線がはり巡らされていて、意外性がある面白い小説でした。そして、こういう小説が伝統ある直木賞という賞を受賞するという時代の変化も感じたりしました。もう7年も前の話ですが・・・。
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