あれこれと

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池井戸潤さんの「かばん屋の相続」を読みました

 

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一澤帆布のお家騒動をモデルにした小説だと思ったのですが、実は短編集で、表題の小説は、その中のひとつでした。

何か統一したテーマがあるわけではありませんが、共通することとしては、銀行に勤める人が登場することでしょうか。

池井戸さんの小説に共通することですが、「ワルモノ」と「イイモノ」とが、はっきりしていて、悪者は、たいてい地位が高い側にいます。そして、そのニクッたらしさを描くのが上手なんですよね。この6つの短編集でも、その構図は同じですが、ひとつだけ変わっていたのが「芥のごとく」という小説かなぁ。小さな会社の豪快な女社長が、いつも金のやりくりに苦労しながらも、なんとか会社を切り盛りしていて、その社長と仲良くなった、融資を担当する若いバンカーは、なんとか彼女を応援しようと頑張ります。この小説では、特に悪役というのは登場しませんが、それだけに、なんとも、やり切れなさというのを感じ、心に残りました。

表題作の「かばん屋の相続」は、お家騒動があったということは知っていましたが、こんなドロドロした問題があったことまでは知りませんでした。あくまで、一澤帆布をモデルにした小説なので、事実とは異なる点も多々ありますが。それにしても遺産というのもコワいものですねぇ。

 

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