なんとも不思議な小説でした。でも、そう思うのは、こういう本を普段読み慣れていないからなのかなぁという気もしてきました。小学生の頃に読んだ(と思われる)宮沢賢治の本って、もしかしたら、こういう印象の本だったのかもしれないなぁと。
内容は、主人公の男性の家に小鳥がやって来て、その小鳥との生活が始まります。小鳥は、小鳥の姿をしているのですが、心は若い女性といった感じで会話もできます。そして、その主人公には彼女もいて、三角関係というドロドロ感はないものの、ちょっとした嫉妬心も垣間見えたりします。
この本を読んだ人は、どう感じたのかなぁというのが気になり、Amazonのレビューを見たところ、全体的に高評価でした。そして、小鳥ちゃんは妹みたいな存在と書いている方がいましたが、「なるほどなぁ」と思いました。たしかに、小鳥ちゃんの話す言葉は、簡単な漢字であっても敢えて平仮名で書いていたり、プイッとすねたり、ちょっとオマセさんなところは、彼女というよりは妹的な存在というのがピッタリなような気がします。そう考えると、主人公は、いいお兄ちゃんに見えてきます。
きっと、読む人の年齢により捉え方は、様々なんだろうなぁという不思議な小説でした。
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