あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

太宰治の「パンドラの匣」を読みました

たまには、こういう本を読んでみようかなぁと思ってブックオフで買いました。以前は、この時代の小説家の本は、わりと本屋で見つけることは簡単でしたが、今では古本屋でも、だいぶ数が減ってしまいましたね。いまだに本が売っている小説家というのは、誰でも名前を知っているような人に限られてしまいます。きっと、現代と当時の風俗や、言葉遣いなどが違うので、そういうことを考えたり調べたりしながら読むことに苦痛を感じることもあるのかなぁと思います。その点、太宰治の小説は、とても読み易いですね。パンドラの匣は約80年前の小説ですが、言葉遣いに、それほどの古臭さは感じませんでした。
この本は、「正義と微笑」と「パンドラの匣」の2つの小説からなっています。どちらも、他人が書いた日記、手記に触発されて書いた小説だそうです。
どちらも、一途さと、自分の考えがコロコロと変わる不安定さを持った10代の少年が主人公です。大人の自分から見ると、「なんで?」と思うことが多いですが、自分もその年ごろであれば理解できる部分が多かったのかもしれません。戦中、敗戦直後という時代背景も大いに関係しているのでしょうけど。
太宰治というと、今までに自分が読んだ小説の大部分が暗い内容だったのですが、こちらは前向きで、ちょっとコミカルな内容で、こういう小説も書いているんだなぁということを今さらながら知りました。

 

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