あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

森鷗外の「舞姫」を読みました

f:id:okka4:20200926064204j:plain

高校生の時、国語の教科書に載っていました。その先生の授業は、いつも話が脱線していたのですが、いつしか我々生徒たちは、いかに授業を脱線させるかということに注力するようになりました。もう昔の話なので、よく覚えていませんが、もしかしたら、1年かけて舞姫だけで終わったのではなかったか・・・(それすら終わらなかったような気もします・・・)。そんな思い出があるので、長編小説のようなイメージがあったのですが、実は、30ページほどの短編だったんですね。
買ってから気が付いたのですが、原文は、古文と現代文が混ざったような文体で書かれているんですね。教科書には、おそらく現代語訳の文章が載っていたと思うのですが、今回買った本は原文で書かれていて、これが読みづらい・・・。30ページほどですが、おそろしく時間がかかったうえに、3割ぐらいは意味すらわからず、とても苦痛でした。どうして、そんな難しい文体で書いたのか、解説やwikipediaを読みましたが、特に触れられていませんでした。
舞姫は、森鴎外がドイツへ留学した際の恋愛経験を題材としていると言われています(そして、その女性は森鴎外が帰国した後、彼を追って日本まで来たとも言われています)。今から130年以上も前の話ですので、留学や外国人女性との恋愛というだけでも、インパクトがあったのではないかと思いますが、さらに、その結末がヒドイので、当時は、かなりの反響があったのではないかと想像してしまいます。
舞姫は難解でよくわからなかったのですが、同じ本に収められていた短編「雁」では、人の感情の機微というのでしょうか、なかなか表現することが難しい心の動きをサラリと簡潔な文章で表しているところが多々あり、夏目漱石とも通じる部分があり、やはり、この時代の小説家というのは、スゴイなぁと感じました。

 

こちらのHPもご覧下さい⇒いつでも北海道に行きたい!