あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

浅田次郎さんの「見上げれば星は天に満ちて」を読みました


副題に、「心に残る物語 日本文学秀作選」とあるように、浅田さんの心に残る短編小説を集めたものです。私は最後の「耳なし芳一」以外は知らない話ばかりでしたが、取り上げられている作家は、森鴎外谷崎潤一郎芥川龍之介川端康成など、誰でも名前は知っている作家の作品が多く取り上げられています。そういう作家は、後世に名を残すに価する作品を残しているということなのかもしれませんね。
私は、この中で印象に残ったのは、芥川龍之介の「疑惑」という小説です。知らない男が、いきなり訪ねて来て、自分の話を聞いて下さいと、語り始めるという内容です。地震で家が倒壊し、妻が下敷きになり助けようとするけど、引っぱり出すことができず、そうこうしている間に、火が迫って来るときに、その男があることを行ったのですが、自分がその立場だったらどうするだろうとか考えてしまいました。
ほかには、松本清張の「西郷札」は、わりと最近、池井戸潤さんの「架空通貨」という小説で、そういうものがあったことを知ったばかりだったので興味を持って読むことができました。浅田さんも書いていますが、歴史上の人物や事件に絡めながら書かれているため、どこまでがフィクションなのかが判別できないほど巧みに構成されていて、さすが松本清張だなぁと感心してしまいます。
耳なし芳一の話は、子供の時に、マンガか何かで読んだことはあったかもしれませんが、小泉八雲の小説として読んだのは初めてかもしれません。今、読んでも、ちょっと怖くなる話ですね。そういえば、一度、小泉八雲の子孫の方とお会いしたことがありますが、自分の先祖が残した本を読むのは、どういう気分なんでしょうね。

 

こちらのHPもご覧下さい⇒いつでも北海道に行きたい!