もちろん、高倉健さん主演で映画化されたことは知っていますが、その映画を観たこともなく、どんな話か全く知らずに読みました。
まず驚いたのが、「えっ!この話って短編だったの!!」ということ。
映画化されたので、てっきり長編小説だと思っていたのですが、小説を読み始めて40ページぐらいで、「えっ?なんだか話が終わりそうな雰囲気だけど、これからどうやって続いていくの?」と思っているうちに話が終わってしまい、そこで初めて短編小説だということに気が付いたという(笑)
映画は2時間弱のようですが、そうなると、映画ではどういう話になっているんだろうということが気になってきます。
小説は、「鉄道員」を筆頭に、8つの短編からなっています。どれも、ちょっとオカルトチックな話です。個人的に最も印象に残ったのは、ラブ・レターという小説で、中国から出稼ぎにきた女性と偽装結婚した男性が主人公の話です。あとがきを読むと、この話は実話をもとに書いているそうで、それを知ると余計に切なくなります。
どの話も、印象に残る内容で、直木賞を受賞した作品だというのも頷けます。
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