あれこれと

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新堂冬樹さんの「動物記」を読みました

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あとがきを読むと、この作家の新堂さんは子供の頃に、動物ものの本を読み漁っていたそうで、いつか、自分でも書いてみたいと思っていたそうです。私も子供の頃、動物が大好きで、シートン動物記はもちろん、椋鳩十さん、畑正憲さんの本などをよく読んでいて、その後、獣医学部がある大学に入学したので、親は自分が獣医学部へ行くんだろうと思っていたようです(笑)
話がそれましたが、そういう自分なので、本屋でたまたま「動物記」という題名の、この本を目にして、「へぇ~、面白そうだなぁ」と、購入しました。
3つの短編が収められていて、それぞれ、クマ、犬、プレーリードッグの話です。クマの話は、アラスカが舞台で、そこを訪れた日本人の少年が、子熊に出会い、それから時を経て、それぞれが大人になってから再会します。クマの成長と少年の成長とがそれぞれ同時進行していくような形で描かれていて、再会するときに、どうなるんだろう?という期待や不安を持って読み進めることができるように工夫されています。犬の話は、日本が舞台で、山に捨てられたシェパードの子犬の兄弟が、それぞれ別の運命をたどり、数年後に再会するという話です。この2つの話は、動物と人間の関わりについて描かれていますが、最後のプレーリードッグの話は、その天敵との関わりについて描かれています。どの話も、それぞれの動物の習性が説明されていて、それに伴う行動だということが、話の流れを邪魔しないように、そして理屈っぽくならないように上手に描かれていて、さすが作家だなぁと思いました。
犬の話では、野犬が群れを作って行動することが描かれているのですが、そう言えば、昔、ジョギング中に6~7匹の野犬の群れに遭遇したことがあったなぁということを思い出しました。シェパードのような大きな犬はいませんでしたが、それでも怖かったなぁ。まるで私が存在しないかのごとく、10メートルほど横をスタスタと小走りで通り過ぎて行きましたが、もし、あそこでリーダー犬が、「あいつを襲え!」と命じていたらどうなっていたことやら・・・。

 

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