短編集です。死に行く人、その家族や友人、それぞれの気持ちを描いた切ない作品です。はじめは、それぞれ別々の作品だったものを、文庫化にあたり、それぞれの短編を関連させるなど手を加えたそうです。
亡くなる人は、10代だったり、40代だったり、まだ死ぬには早過ぎる年齢です。それだけに当人、そして、その家族も、その事実を受け入れ難いことは共通していますが、精神を病んでしまったり、故人の想い出が薄れ行くことにとまどいを感じながら生きて行ったり、残された人の様々な人生が描かれています。
自分も、そろそろ、そういう場面に遭遇することが増えてくる年齢に差し掛かってきているので、「自分だったら」ということを、とても意識しながら読みました。おそらく、読む年齢によって感じ方も違うんでしょうね。
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