あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

北森鴻さんの「メビウス・レター」を読みました

題名だけ見て買いました。
ジャンルはミステリーです。山梨県で大地震が発生し、多くの方が亡くなり、そんな中、倒壊した高速道路の橋脚から人骨が発見されたことを報じる新聞記事から始まります。が、話はそれとは無関係に、どんどん進んでいきます。ということで、それが、どこで結びついていくんだろう?と頭の片隅に引っ掛かりながら読み進めていくことになります。
口コミを読むと賛否両論はっきりと分かれているようです。私は、どちら派かというと、「否」側ですかね。小説って、普通、一貫した空気感というものがあると思うのですが、この小説は、そこが中途半端なように思いました。うまく表現できないのですが・・・。ミステリー小説なので、大部分は緊張感があるのですが、時おり、その空気感を壊すような、くだけた場面が出てきたりします。敢えて緩急をつけることを狙っているのかもしれませんが、あまり効果的ではなく、単に雰囲気を壊してしまっているだけなような。そして、話の展開があまりに強引なように感じました。奇をてらうことを狙い過ぎて、論理が崩壊していて、種明かしされたときに感じたのは、「なんじゃこりゃ?」という思いです。
解説を読むと、この小説は、当初、ゲラ刷りまで終えていたのに、一人の編集者の独断で出版中止に至ったとのこと。その後、別の出版社から世に出ることになったそうですが、そういうことがあっても不思議じゃないなぁという作品だと思います。
※北森さんファンの方には、申し訳ございません・・・。


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