あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

恩田陸さんの「夜のピクニック」を読みました

私が本を選ぶ時、もちろん好きな作家の作品を買うこともありますが、題名を見て、「どんな内容なんだろう?」と興味をおぼえて買うことが多いです。恩田さんの作品は、過去に何冊か読んでいますが、恩田さんだからというよりも、題名を見て買うことが多いです。ということは、題名の付け方がうまいんだろうなぁと思います。
夜のピクニック?」
ピクニックって昼間にするのが普通じゃないですか。なんで夜にピクニックをするんだろう?どういう内容なんだろう?と、気になったというわけです。
主人公は高校生です。その女の子が通う高校では、毎年、「歩行祭」という全校生徒が夜通しで80km歩き続けるというイベントがあり、そこでの一日を描いた作品です。ということで、ピクニックというよりは修行あるいは苦行という感じなのですが、あえてピクニックというタイトルにしているのは、肉体的な苦痛だったり、楽しめるかなぁという不安がある一方で、ウキウキとした高揚感のようなものがあるからなのかなぁと思います。
それにしても、読み始めた時は、「この450ページほどのボリュームある小説が、まさか歩行祭の一日だけで終わるなんてことないよなぁ」と思っていたのですが、その「まさか」だったのは驚きでした(笑) ただ、単に歩行祭の出来事や登場人物の心情などを描いているだけではなく、早朝なら早朝のすみきった空気の中だったり、日中は日差しの厳しさの中だったり、車が走る国道沿いを歩いていたり、田んぼが見渡せる道を歩いたり、読者が、その場に一緒にいるように感じられるように、空気感や風景をとても丁寧に描写されている点で、最近、読んだ小説の中では秀逸さを感じました。
毎度のことながら、これも後で知ったのですが、この作品も映画化されているのですね。多部未華子さんが主演で、2006年に公開されたそうです。


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