あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

重松清さんの「定年ゴジラ」を読みました


あとがきを読むと、重松さんが東京郊外のニュータウンに住んでいた頃に、外を見ていて、「オッサンが、ぶらぶらしていないか?」ということに気が付き、自分の父親の世代をモデルにした小説を書いてみようと思ったのだそうです。
重松さんは1963年生まれなので、その父親となると、まさに戦後の経済成長を支えてきた世代ということになります。
この小説では、職場がある都心から遠く離れたニュータウンに一戸建てを買い、毎朝、7時前の電車に乗って仕事へ行き、夜の11時頃に帰って来るという生活を、家族のために30年近く続けてきたサラリーマンが主人公です。定年退職する頃には、子供達は自分達の家族を持つ年齢になり、家を出ていき、家には妻と二人きり。仕事一筋で、趣味もなく、時間を持て余してしまい、とりあえず近所を散歩すると、同じような男たちと出会い、自然に散歩仲間ができます。
マイホームを買ったときは、夢と希望にあふれていたはずなのに、定年を迎えて、「あれ?」という状況になるのですが、そこで、不貞腐れて終わるのではなく、北海道旅行を機に、北海道への移住を決める人や、大学の講義を受けに行く人など、新しい生活を始めていくところが、この小説の良いところかなぁと思いました。


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