2年ほど前、NHKの「奇跡のレッスン」という番組で、重松さんが子供達に小説を描くために必要な感性がどういうものかを身近なものを例に教えたり、子供達に小説のテーマを与え、実際に小説を描き始めてからは面談を通して、そのストーリー展開にヒントを与え、最終的に小説を描き上げさせるというものがありました。もともと本が好きな子供達ばかりなのですが、その中に、重松さんが好きだという子供もいて、「小学生も重松さんの小説を読むんだなぁ」ということが、とても印象に残りました。
そう思って、「なきむし姫」を読んでみると、なるほど、小学生向けと言われれば、そんな気もします。
ものすごく簡単にあらすじを書くと、泣き虫なお母さんの成長を描いたものです。登場人物は、そのお母さんの家族と、家族ぐるみで付き合いのあるご近所さんです。登場する子供は幼稚園から小学校の低学年ということで、読み手が小学校高学年ぐらいであれば、「わかるわかる!」という内容になっています。大人は親の視点から、「わかるわかる!」という内容になっていて、幅広い世代で楽しめる内容になっていると思います。
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