あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

藤田宜永さんの「左腕の猫」を読みました

6つの短編からなっています。何れの小説にも猫が登場します。どの小説も、猫が何かのきっかけになって話の流れが大きく変わって行くというようなことはないのですが、故人とのつながりとしての存在であったり、猫の振る舞いに自分の姿を重ねてみたりといった小説上の小道具というか大道具として登場します。印象に残ったというか、「えぇっ、そうだったの!」というのを知ったのが、「老猫の冬」という作品で、妻を亡くした主人公の家からは線路が見え、それは電車の解体修理工場へ向かう線路で、役目を終えた電車がその線路を通る姿に悲しさを覚えるのですが、ある日、そんな車両の姿を撮る若い女性が現れて・・・という話です。その主人公は大船に住んでいるという設定で、ということは解体修理工場が大船にあるってことなのかなぁと思って調べてみたら、既に工場はなくなっていましたが、わりと最近まであったことを知りました。昔、大船に住んでいたのにちっとも知りませんでした。

6つの作品、それぞれ話の終わらせ方はバラバラで、「良かった良かった」とか「その先どうなっちゃうのかなぁ?」とかいろいろあるのですが、それぞれに印象的な話に仕上げる手腕は、さすが藤田さんだなぁと思いました。

 

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藤田