たぶん新聞かなにかを読んで知ったんだと思いますが、迫力あるワシの写真に、「おぉ、これは見なくては!」と思い、最終日に銀座へ行って来ました。
泊さんは、北海道の遠別町に住む写真家で、農業をやる傍ら写真を撮ってきたそうです。
今回の写真展は「海ワシ物語」ということで、オオワシとオジロワシが、キタキツネやミンクなどと格闘する姿など、「この後どうなったんだろう?」という動きのある写真が多くて楽しかったです。
泊さんご本人からお話をうかがうこともできました。展示の中に、トドやオットセイに群がるワシやカラスの写真があったので、こうして海岸に打ち上げられる海獣がどのぐらいいるのか訊いてみたところ、年に2~3頭だそうです。そこにワシやカラスが集まる前に、写真を撮る準備をするのだそうです。自分の身を隠すために流木などを集めてきてカモフラージュすると、そこに1日15時間ぐらいじっと身を潜めているとのこと。全てを食べきるのに、だいたい2週間ぐらいかかるそうで、その間、毎日、そういう生活が続くそうです。身を潜める場所には穴を掘って腹ばいになるようですが、いつの間にか海水がそこに入ってくることもあり、そこに一緒にエビが入り込んできたときには、その場で殻をむいて食べたなんてワイルドな話も聞かせていただきました。「ヘンな話、トイレは困りますね」と訊いたら、「笑いごとじゃないですよ」とのこと。凍傷なんて当たり前で、とにかく体力を必要とするので、還暦を迎えた身には、もう無理かなぁなんてこともおっしゃっていました。それから、トドやオットセイを食べる順番というのもあって、やはり体が大きい順になるので、カラスは最後になるんだそうですが、都会では傍若無人なカラスがおとなしく順番を待っている姿が面白いということも話されていました。やはり、こういうひとつのことを極めた方の話というのは面白いですね。
展示は今日で終わってしまいましたが、ホームページやYoutubeでも、写真を見ることができますし、本も出ているので興味がある方は、そちらで見てみて下さい。
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