先日、職場の飲み会があり、私が座ったテーブルでは、私を除く3名が鉄ちゃんだったため、かなり鉄分の濃い話になり、私はまったく話についていけませんでした。その会話の中に、この映画の話題が登場し、なんだか面白そうだったので、早速、TSUTAYAで借りて観ました。
映画は、1975年に上映されたもので、出演者は、高倉健さんや宇津井健さんなど、超豪華です。内容は、ハリウッド映画「スピード」のバスを新幹線に置き換えたようなもので、そう考えると、脚本的にはハリウッド映画であってもおかしくないものなのかもしれませんね（因みに、スピードは、黒澤明さんらが脚本を書いた「暴走機関車」にインスパイアされて作られたようです）。
飲み会の席では、今思うと、いろいろ不自然なストーリーや、今観ると、ちょっと安っぽい特撮など、そういったところが語られていました。たしかに、もし、今、リメイクされたら、もっとリアルで迫力ある映画が出来上がるんでしょうね（しかし、当時の制作費としては破格だったようです）。ということを思ったのと同時に、40年前では、このぐらいにアラがあっても、それを観るお客さんは十分に満足できたのが、今では、よりリアルに、そして刺激的な映画でなければ満足されない時代なんだなぁということを感じました。ということで、当時の風景は、やけに空き地が多くて、のんびりした時代だったんだなぁという郷愁もあったりして、映画の内容とは別に、ちょっと切なくなりました。
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