ブックオフの100円コーナーで、適当に手に取った本を読むことが多く、こちらも、そうでした。
就職浪人中の女の子が、郵便局のアルバイトをすることになりますが、それが不思議な郵便局で、なんと現世とあの世とを結ぶ場所にあり、これから天国へ行く人や成仏できずにいる人とのやり取りがユーモラスに描かれています。こういう不思議な本を読むと、いつも安部公房さんの「砂の女」を思い出します。自分が20歳の頃に読んだので、そこに作家が意図したことを読み取ることも出来ませんでしたが、なんとなく、「こういう本は、とにかく、その世界に入り込むと面白い」というコツのようなものを感じた本でした。幻想郵便局も、いろいろとツッコミを入れたくなる部分はありますが、「そういう世界のことなんだから」という気持ちで読むと面白く読めます。悲しいことも明るく描かれていて、読み終えると、温かい気持ちになる本でした。
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