あれこれと

北海道に関するホームページを作ったけど、いまいち訪問者が増えないので、ブログを立ち上げて、こちらを経由してホームページを訪問してくれる人が増えるといいなぁと。なので、こちらではテーマもなく、北海道とも無関係なことも書いていきます。こちらのブログを見た方は、リンク先のホームページ「いつでも北海道に行きたい!」も見てみて下さいね!

村上春樹さんの「アフターダーク」を読みました

f:id:okka4:20200712160450j:plain

ある姉妹を中心に、半日の出来事を第三者(と言っても人間ではなく、何者かはわかりませんが)の視点から描いています。登場人物はそれほど多くはなく、それぞれが個性的なので覚えやすいところが個人的には良かったです(笑)
19歳の女の子(妹)が深夜のデニーズで本を読んでいるところから話が始まりますが、「どうして、そんな若い女の子が深夜のファミレスで一人で本を読んでいるんだろう?」という疑問からはじまり、いろんな場面で、「なんでだろう?」「なんでだ?なんでだろう♪」みたいな疑問が次々と沸いて、その答えを求めて、次々とページを繰って行きたくなるところが、さすがだなぁと思わせるところです。ただ、必ずしも、その疑問は全て解決するわけでもないところが、ニクいところでもあります。また、「これは何かの伏線だろうか?」と思わせる描写もいっぱいあり、ワクワクドキドキしながらページを繰って行くと、結局、その後、何も触れられることがなかったりして、「やられた!」と思ったりするところも、ニクいところです。
他の方のレビューを読んでみましたが、結局、その先、どうなるかがわからなくてモヤモヤしたという方や、何を示唆しているのかが読み取れなかったという方が多く、でも、それは自分が未熟だからだと、ご自分を卑下している方が多かったです。実は、私も同じことを感じました。「世界の村上春樹」の小説に、意味のない描写があるはずがない!と思っているので、それを見出せないのは自分のせいだと思ってしまうのですが、実際はどうなんでしょうね。正解はないのかもしれませんが、いろいろと意味を見出すことはできそうだし、その後の物語を想像することもできそうで、「それこそが、読者の楽しみでしょ!」というのが作者が意図したことなのかもしれないなぁと思いました。

 

こちらのHPもご覧下さい⇒いつでも北海道に行きたい!